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声を響かせること

どうやら18世紀以前の音楽を再現する場合は音の調律を少し高めにして練習したほうがいい。


30年以上のの合唱の経験で、そうすることで、音の響きによって不思議な現象が何度も現れたからだ。


大学生の頃は先輩がいろいろと声の出し方、響かせ方を自分なりに研究していたけれど、


団員は300人位いて、テノールだけで40人くらいいたから、自分の声が解らなかった。


若さゆえに体のどこかに無駄に力が入って、力業で声を出しているの現実だった。



社会人になって、50人くらいの合唱団に入って、少人数の合唱の歌い方を1から教えられてから、


少人数だと 自分と他人の声の反応の仕方がよくわかるので、ベースの声に、テノールの声を


雪だるまの頭をのせるように、載せてみたり いろいろな実験ができた。


合唱の声の響きは 歌うときに一番力の入る鼻より上で響かせることが肝心で、


逆に のどは開けっ放しでリラックスが理想だとこの合唱団で学ぶことができた。


テノールは3人de,私だけ20代で 声も 響かせ方もデカいため、


音量が小さいけれど 音程の正しく、歌い方もよく考えて歌っている先輩のアンプになって


20代~30代はいろいろなことを学ばせてもらった。


40代になると 合唱が分かってきたので、


舞台芸術になるように 合唱に詩の世界の3次元的な表現力を持たせたいと思った。


そうしたい自分と 音楽大学の先生である指揮者の 


合唱に対する考え方、捉え方の違いで、いつかこの合唱団をやめようと思った。



天井のとても高い教会や大きなホールでの演奏で、音の響きは最大限に効果を発揮する。


天井の低い音楽室などで練習すると、音の響き方、響かせ方を学ぶことができないので注意が必要だ。


だけど、何度も大きなホールで音の響かせ方を 本当に体得できた人は、


天井の低いところでも、イメージ力で補えるので問題ない。


要は経験によってどれだけたくさんのスキルを手に入れられるかで、表現力に幅ができます。


ある種、クリアするゲームみたいな感じです。

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