歌詩が 人の歌声で 言葉どおりの現象になる
音楽ホールや教会は 残響という、音の響きを
普通の空間よりも音のエネルギーを長く維持する機能を持たせている。
この残響という現象効果をうまく使うと、
詩に書いてある、言葉の内容を3次元的に空間的に生み出すことができる。
地声やソリスト的な 声の響きの硬い人には経験しずらいが
声がソフトで ほかのパートに声の響きと自分のパートの音の重なり方をその都度計算して
声の響かせ方のベクトルを調節することができれば、
そういう経験を何度もするし、言葉が現象となって ホールに再現される。
何といっても、本番で、聞いている人が、凄いと思ってくれることが快感になってくる。
オーケストラでもシャルル・ミュンシュやロシアの巨匠ムラビンスキーという指揮者は
ほかの指揮者ではぼやけて抽象的に聞こえる音も、
オーケストラのそれぞれの楽器の音の響きを計算して
ホール効果を利用して 軍隊が行進する足音など、うまく再現しています。