ソニーヘッドホンMDR-Z1000は高域、低域のチューニングが必要
たぶん、買ってそのまま聴いて、失望した人がほとんどだろう。
音のピッチが高すぎて、落ち着きのない演奏に聞こえるから。
ドライバーの出力が強すぎて、振動版の過剰振動が激しいからだ。
このままだと「モニター」と歌いながら、全然モニターヘッドホンではないです。
5万円以上する高価格帯なのに、「欠陥のまま」売り出すことが理解できない。
私にはZ7の改良で手に入れた、過剰振動対策、と低域改良回路があるので、
改良で、とっても落ち着いた佇まいのいい音が聴けるけれど・・・・。
ちゃんと音質改良すると、たぶん50㎜口径のドライバーの中で、
他のメーカーが追従できないほどの
ダントツに大量の音楽情報量を空気中に生み出してくれるのが分かる。
振動版の形状から
これが土台になって最高傑作Z7が生み出されたのも感じられる。
今回は女性ボーカルが少し明るくて優しく聞こえるように改良してみた
高解像、広域周波数帯域に加えて、「いやし」効果を盛り込んでみた。
バーンスタインは歌わせ上手
今日は1988年バーンスタインの指揮するウィーンフィルのブラームスを聞いていたが、
楽器をうたわせる、歌わせる。まるで合唱を聴いているようだ。
演奏者たちが、歌いながら曲をっ紡いでいく。だから、気持ちがこもっていて美しく感じる。
オーケストラなのに、オーケストラ臭くない。そこが面白いと思った。
だけど、あまり歌わせすぎると、間延びして、ずっと聞いているとつまらなくなるかも
ロンドン交響楽団の音は心が落ち着く
大学生から100万円でオーデイオシステムを構築した20代のころは
レコードやFMの放送で聞くクラシック音楽はすべて音に靄がかかっていて、
高級アンプやスピーカーの音でも、よくわからないことが多かったが、
最近、ヘッドホンを超高音質に改良できるようになって、
高音質PCに接続するだけで
3次元的に奥行きのある、広い音楽空間を再現できるようになって、
しかも、より細かい音を聞き取ることができるようになったので
様々な巨匠の音楽の作り方が鮮明に聞こえるようになった。
フルトヴェングラーさんの指揮で
バイロイト音楽祭が鮮明に聞こえるようになったのはうれしかった。
それとおなじくらい、今回オイゲン・ヨッフムさんの指揮する
個人的に気になっているロンドン交響楽団の演奏が鮮明に聞こえるようになった。
カールベームさんと肩を並べるくらい堅実な指揮、それがロンドン交響楽団とよく合
っている。しかも、カールベームさんよりも音楽が押しつけがましくないのがいい
「俺の音楽を聴け」ではないところがいい。
あまりに丁寧に演奏するので、舞台を見ている感覚に襲われる。
それほど物語を語っているような演奏なのだ。